豊田市の外壁塗装お役立ち情報について
日本を代表する工業都市である豊田市では、建物の外壁塗装工事にはどのような特徴があり、どのような塗料を使えばよいでしょうか。ここでは、豊田市の特徴について説明した後、外壁材別におすすめ塗料を紹介していきます。
豊田市の地域の特徴と外壁塗装について
豊田市は西三河地方の中核市で日本を代表する工業都市です。中心部に市街地や工業地域があり、南西部の田園地帯は名古屋市東部の丘陵地に連なり、北部に山間地域が広がります。
気候は、夏は蒸し暑く、冬は寒くて風が強くよく晴れ、年間を通じて湿度が高いです。日本全国の平均的な気候であり、特に使えない塗料や使わなければいけない塗料はなく、耐汚染性、耐候性、耐紫外線、経済性、遮熱性、断熱性に優れるシリコン、ラジカル制御、フッ素、無機がおすすめです。
北部の山間部は中部山岳地帯の南縁となり、冬場は平野部よりも寒くなります。そのためトタンや金属サイディングの外壁塗装は12月中旬から2月下旬までの一番寒い時期は外壁塗装にあまり向いていません。しかし、日中の気温が10度以上あれば塗装工事は可能なので、絶対に施工不可能というわけではありません。
外壁種ごとの豊田でのおすすめ塗料
豊田市は言うまでもなくトヨタ自動車の存在する都市であり、市内及びその周辺にはトヨタ自動車や関連会社の工場が多く存在しています。そのため、建築物は一般の住宅の他に、オフィスビルや倉庫なども多く存在しますし、その外壁の種類や嗜好も多様です。ここでは外壁の種類ごとに、おすすめの塗料を見ていきます。
窯業サイディング外壁
窯業サイディングとはコンクリートと繊維質を原料として板状に形成された外壁材になります。モルタルなどの塗り壁と違い窯業サイディングは工場で作られますので、モルタルと比べて工期の短縮が期待できることから1990年代頃より普及し、現在では戸建住宅の主流の外壁材となっています。豊田市は住宅が多く、近年の流入人口や新築も多いため、窯業サイディング外壁は数多く見られます。
窯業サイディング用の下塗り塗料には、コスト重視で経年劣化が少ない場合はカチオン系シーラーがおすすめです。仕上がり重視の場合は外壁用水性エポキシ系サフェーサーがおすすめです。最近の外壁サイディング塗装で最も使用されている種類です。
経年劣化によるサイディングの表面の劣化が激しい場合は、弱溶剤2液型エポキシ系シーラーを下塗りするのが良いです。
サイディングに光触媒や無機系のトップコートが施されているもの(超親水性サイディングと呼ばれる)を使用している場合は、通常のエポキシシーラーでは塗料が密着しませんので、エポキシ無機系シーラーを使います。
モルタル外壁
モルタルはセメントと砂を混ぜたもので、窯業サイディングが普及する1990年代よりも前はこの工法が主流でした。左官職人が直接モルタルを壁に塗って仕上げていくため、窯業サイディングに比べると、左官職人の技に左右されやすく工期が長いという特徴はありますが、デザインの自由度が高く色も自由に選べるために現在でも根強い人気があります。
モルタル外壁でコスト重視の方や外壁の経年劣化が少ない場合は、カチオン系シーラーがおすすめです。経年劣化は少ないもののヘアークラックという細かいひび割れがある場合は、汎用微弾性フィーラーや、防カビ・防藻材が配合された高機能型微弾性フィラー、外壁用サフェーサーで下塗りをします。
外壁モルタルの表面の劣化が激しい場合は、浸透型カチオン系シーラーやエポキシ系シーラーで補強塗りをしてから、各種の微弾性フィラーを塗る必要があります。
モルタルは施工の自由度が高く、歴史も長く施工事例も多いので、上記以外にも用途や建物ごとに多数の形式が考えられます。
ALC(ヘーベル)外壁
ALCは軽量の気泡コンクリートで、気泡が入っているため軽く、それゆえ施工性が高く、地震や火事に強いです。そして耐久性に大変優れており、しっかりメンテナンスをすれば50年は持つと言われます。しかし吸水性が高いので、塗装のメンテナンスをしっかりと行う必要があります。そのため一般住宅よりもオフィスビル等で用いられることの多かった外壁材ですが、最近では一般住宅やアパートや集合住宅でも使われるようになりました。
ALC外壁では耐候性を塗料に任せているというその特質を理解した下塗り塗料と仕上げ塗料の組み合わせが必要になります。
下塗り塗料にはクラック追従性と素地遮蔽性と低飛散性に優れた微弾性フィラーを用い、仕上げ塗料には、コストパフォーマンス、耐汚染性、耐候性、耐紫外線に優れたラジカル制御ハイブリッドシリコン塗料や、従来のシリコン塗料以上の耐候性を持つラジカル制御型塗料を用います。
塗装道具の選択も耐候性の確保のためには大切で、ウールローラーやマスチックローラーを使用することをおすすめします。
土壁仕上げ(ジョリパット、グラナダなど)
モルタル外装の仕上げ材として用いる塗料にジョリパットやグラナダと呼ばれるものがあります。ジョリパットはアイカ工業の製品の名前ですが、普及したのでこれが種類名のように扱われています。これらの特徴は土壁仕上げということで、もともと日本の伝統的な家屋が土壁であったことから、その雰囲気と左官職人の腕を活かせるということで普及しました。豊田市は歴史のある土地ですので、このような外壁塗装も好まれてきました。
スズカファイン「ビーズコートフレッシュ」やエスケー化研「アートフレッシュ」菊水化学工業「グラナダフレッシュF」などの塗料がおすすめできます。
金属サイディングおよびトタン
外壁材を貼り付けるサイディングというと、上述の窯業サイディングが主流ですが、ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金塗装版を用いた金属サイディングも、おしゃれでモダンなデザインになることから一定の人気があります。またこの工法はリフォームでのカバー工法でもよく使われます。
トタンを外壁材に用いることは現在では少なくなりましたが、1970年代中頃から1990年代にかけて流行した時期があり、その塗り替え需要もあります。
これらの金属系の外壁材の塗装には、シンナーの匂いの少ない弱溶剤系トップコートを用いることをおすすめします。
外壁サイディングクリヤー仕上げ
サイディングボートにはそれ自体のデザイン性の高い意匠性サイディングボードというものがあり、その本来のテクスチャーを活かすために透明な塗料を塗るクリヤー塗装というものがあります。元のデザインを見せるわけなので、7年〜10年と築年数の浅い場合に用いられます。逆に、ヘアクラックの有無や既存のトップコートの種類や退色・変色などの劣化の度合いが軽くなければいけません。そのためこの工法では見積もり時点でこれらの調査が必要になります。
外壁の経年劣化が激しくサイディングクリヤー仕上げが通常では難しい場合も、特殊ローラーを使用したダブルトーン仕上げやトリプルトーン仕上げに対応できる業者もあります。
高級外壁塗装
活発な工業都市である豊田市では、建築に対する投資も活発であるため、コストパフォーマンスに優れていることよりも、より汚れにくくより高級感のある、極めて耐候性と耐汚染性に優れた塗料が使われることも珍しくありません。これらはフッ素樹脂塗料、無機塗料、遮熱塗料などになります。これらの高級外壁塗料を使用する場合、国内での施工実績が多くあるメーカーの物を選ぶことが大切になります。